5月の母の日が終わるとすぐに、6月には父の日がやってきます。日ごろの感謝の気持ちを伝える日ですが、父の日はいつからどのように行われるようになったのでしょうか…?日本ではいつから始まったのでしょうか。
父の日について、簡単に分かりやすくまとめました。
2021年の父の日はいつ?
2021年の父の日は6月20日(日)です。父に感謝の気持ちを表す日です。
《6月の第3日曜日が父の日》
2021年6月20日
2022年6月19日
2023年6月18日
父の日の始まりは?
父の日は、母の日と同じようにアメリカから始まったイベントです。
ソノラ・スマート・ドットという女性が、1909年に牧師教会で「父親に感謝する日も作って欲しい」と嘆願したのがきっかけといわれています。
ソノラの父親は南北戦争の退役軍人でした。ソノラの母は、6人目の子どもを産んだ時に亡くなってしまい、唯一の娘であり当時16歳だったソノラは、父と共に弟たちを育て上げました。
1909年5月、教会で行われた母の日のお祝いに参加していて説教を聞いたソノラは、「父に感謝する日も母の日と同様にあるべきだ」と強く思い、父の日を作りたいと、地元の牧師に話しました。男手ひとつで育ててくれた父に感謝の気持ちを伝える日をなんとか作りたかったのでしょうね。
ソノラは当初、父の誕生日である6月5日を提案しましたが、教会はその代わりに6月の第3日曜日に父の日を制定し、翌1910年6月19日に、初めて父の日の式典が開催されました。
しかしその後は、母の日と違いなかなか定着せず、父の日が正式にアメリカの祝日として認定されたのは60年後の1972年でした。
日本に伝わったのはいつ?
日本で父の日が広く知られ、お祝いされるようになったのは1980年代で、1981年に「日本ファーザーズ・デイ委員会」が設立されたことで、父の日が広く浸透していったようです。
1980年代の日本では、母の日はすでに定着していたので、父の日も母の日と同様にすぐに親しまれるようになりました。
日本ファーザーズ・デイ委員会は、著名人の中から「素敵なお父さん」を毎年選び、ベスト・ファーザー イエローリボン賞の授賞式を行っています。これも、父の日が広く浸透するきっかけになったようです。
一般的な贈り物は?
アメリカでは、1910年に初めて行われた父の日の祝典では、生きている父に感謝の気持ちを伝える者は赤いバラの花、亡くなった父に想いを馳せる者は白いバラの花を身につけて、父をたたえたと言います。
また、ソノラが父の日に父親の墓前に白いバラを供えたとも言われています。母の日も、亡くなった母へは白いカーネーションを贈りますね。
日本では、日本ファーザーズ・デイ委員会が、「黄色いリボンでお父さんに贈り物をしよう」という「イエローリボンキャンペーン」を主催したことがきっかけで、父の日=「黄色」というイメージが定着しました。そのため、父の日には「黄色のバラ」を贈る人も多いようです。
まとめ
- 父の日は、母の日と同様に父に感謝する日も作るべきとアメリカの女性が嘆願したのがきっかけ。
- 日本ファーザーズ・デイ委員会が設立されたことで、日本での父の日が定着した。
- 日本では「黄色のもの」を贈る独自の父の日が定着。