日本では、お正月やお盆に家族や親せきが集まりますが、アメリカではサンクスギビングに家族みんなが集まってお祝いのパーティーをします。アメリカの人々にとっては、クリスマスと同じくらい大切な祝日になっています。
アメリカ人が大切にしている祝日「サンクスギビング(感謝祭)」って何?何を食べるの?と疑問に思っている人も多いと思います。サンクスギビングについて簡単に紹介します。
サンクスギビング(感謝祭)とは?
始まりは?
1600年代に、自由を求めてイングランドからアメリカに来た入植者は、慣れない土地で苦しい生活をしていました。そんな時に、ネイティブアメリカンが狩りや農作業などの知恵を授け、入植者たちは何とか生き延びました。
暮らしの基盤が整ってきて豊作したので、入植者はネイティブアメリカンを招待し、豊作と神の恵みに感謝して共にご馳走をいただいたのが始まりと言われています。
サンクスギビングはいつ?
リンカーン大統領が11月の最終木曜日を感謝祭の祝日にすることを宣言して、その後アメリカの議会によって、11月の第4木曜日が祝日として制定されました。日本でも、アメリカの感謝祭前後である11月23日が勤労感謝の日と決まっていますね。
アメリカでは感謝祭当日の木曜日と、会社によっては次の日の金曜日(ブラックフライデー)も休みになる所が多く、4連休をする人も多いようです。また、カナダでは10月の第2月曜日に感謝祭を祝うようです。
サンクスギビングには何をするの?
サンクスギビングでは、家族や親せき、友人が集まり、それぞれが一年を振り返り、色々なことに感謝をします。それからみんなでご馳走を食べ、近況を報告したりお話をしながらゆっくり過ごすことが多いようです。
また、アメリカンフットボールの試合が感謝祭の日に行われるのも恒例行事になっていて、家族や仲間同士で、テレビで試合中継を楽しんだりもします。
サンクスギビングの料理は?
サンクスギビングに食べられる料理を紹介します。サンクスギビングに食べる料理は、アメリカでクリスマスに食べられる料理とだいたい同じです。
七面鳥(ターキー)の丸焼き
まずサンクスギビングといえば七面鳥の丸焼きですよね。中にスタッフィングを詰めてオーブンで焼きます。
なかなか日本ではターキーを買うのは難しいですし、なかなかターキーが入る大きなオーブンがある家庭は少ないですよね…。日本でサンクスギビングのお祝いをする際は、チキンが代用されることが多いようです。我が家でもコストコなどのチキンでお祝いしています。
スタッフィング
スタッフィングとは詰め物という意味で、ターキーを焼くときに中に詰めて蒸し焼きにしますが、そのままサイドディッシュとして食べたりもします。
スタッフィングは各家庭でそれぞれ違うようで、コーンブレッドやパン、お米、野菜やソーセージ、ドライフルーツ等々、それぞれの家庭で好きなものを入れて作るようです。
基本的には、野菜などの詰め物をバターで炒めて、角切りにした乾燥したパンに肉汁やスープストックをしみ込ませ、それらを混ぜ合わせたものをオーブンで焼いたものです。
上の写真から分かるように、我が家では、乾燥させた食パンに、ニンジン、セロリ、玉ねぎなどの野菜を使い、ハーブで軽く味付けしています。これに、クランベリーのドライフルーツを加えたりもします。
マッシュポテト
こちらもサンクスギビングやクリスマスに定番のサイドディッシュです。
グレイビーソース
調理したターキーから出る肉汁を使って作ります。
クランベリーソース
缶で売っているクランベリーソースを使うのが定番です。ゼリー状に固まったクランベリーソースをナイフでスライスして、それをターキーと一緒に食べます。甘みと酸味が強いこのクランベリーソースがよく合います。
パンプキンパイやアップルパイ
日本ではお祝い事やクリスマスにはケーキを食べますが、アメリカではサンクスギビングには、パンプキンパイやピーカンパイ、アップルパイを食べます。
もともと、入植者たちがネイティブアメリカンを呼んでお祝いした時に食べられたものの一つが、収穫されたばかりのカボチャだったようなので、その伝統が続いているのかもしれませんね。
そして、温かいパイと一緒にホイップクリームやアイスクリームを一緒に食べるのが最高に美味しい食べ方のようです…(汗)
《その他にもサンクスギビングに食べられているもの》
- ハム
- ヤムイモ
- サヤインゲン
- コーン
- キャロット
- コーンブレッド など
まとめ
1600年代に始まったとされるサンクスギビング(感謝祭)が、今日までこうやって続いて、一年に一度みんなが集まって、さまざまなことに感謝するというのは、とても素敵な伝統行事ではないでしょうか。
料理はターキー以外は割と簡単に作れるものなので、日本でも一年に一度、アメリカの料理を作って感謝祭を楽しんでみてはいかがでしょうか。