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大谷翔平選手の活躍は食べ物?環境?岩手から野球選手が出る理由

連日のようにMLBのロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手の活躍がメディアで取り上げられており、日本だけでなく全米からも一目置かれる存在となりました。

大谷翔平選手の出身地である岩手県のローカル放送では『怪物王国!岩手と剛速球の謎』という番組が2020年4月25日に放送されました。なぜ岩手から剛速球の投手が三人も誕生したのか、その謎にせまる番組でした。

現在、菊池雄星選手、大谷翔平選手、佐々木朗希選手と岩手出身の野球選手たちが活躍しています。

なぜ岩手県から次々と剛腕の野球選手が生まれるのか、番組で紹介された内容をまとめました。

なぜ岩手から剛腕投手?県民アンケート紹介

番組のゲストには、スポーツジャーナリストの二宮清純さんと、度々岩手のローカル番組に出演している元高校球児のゴルゴ松本さんがTV電話で出演しました。

まず初めに、なぜ岩手から菊池雄星・大谷翔平・佐々木朗希と、剛速球の怪物が次々に現れたと思うか街頭インタビューや、県民にアンケートを取った結果を伝えていました。

【9つの選択肢】
①指導法  ②食べ物 ③岩手の風土 ④岩手の野球環境   ⑤遺伝・素質 ⑥性格・県民性 ⑦お互いが刺激 ⑧睡眠時間 ⑨その他(具体的に)

TV岩手アンケートより

9つの選択肢から選ぶ形で街頭インタビューをしていて、「真面目な性格だから」、「岩手の人は睡眠時間が長いから」など、意見は人それぞれ違いました。最終的には、下記のような結果になっていました。

【県民アンケートの結果】

1位 性格・県民性  157票
2位 遺伝・素質   123票
3位 指導法     119票
4位 岩手の野球環境  86票
5位 岩手の風土   76票
6位 食べ物     50票
7位 お互いが刺激  33票
8位 その他     24票
9位 睡眠時間    23票

TV岩手アンケートより

県民アンケートの結果は割とダントツで『性格・県民性』が1位でした。

岩手出身の選手が活躍する要因は?

性格や県民性?

番組では、岩手県のある大学の文化人類や民俗学の研究をしている教授にお話しを聞いたところ、岩手県民の性格について、『岩手県民はあまり話しはしないが、心には強いものを持っている』という事をおっしゃっていました。

たしかにそれは納得です。人に対してはみんな優しいけど、意思が強い人が多いように思います。岩手県民の県民性について、色々調べてみても、やはり共通して出てくるのは「真面目」「寡黙」「頑固」と言う言葉ばかり…。

楽天イーグルスの銀次選手は、「優しい人ほど負けず嫌い」と言っていました。確かに、顔ではニコニコしながら心の中では闘争心を燃やしている人って、けっこう周りに居るんですよね…。

人当たりは良いのかもしれませんが、他県民から見たら本心が分からなくて、戸惑う人もいるかもしれませんね…。

また、番組では岩手県から4人もの総理大臣が出ていることにも触れ、信念を思って物事に取り組む県民性なのではないかと推測していました。この三選手も、信念を持って取り組んでいることが結果につながっているのではないかということです。

こうした憧れの選手がいるから、また次の世代もそうなりたいと頑張ることができ、さらなる岩手のレベルアップにもつながっているといいます。

自然環境や食べ物?

スポーツジャーナリストの二宮さんは、「岩手は土地も広大だし、空気もきれいだし、食べ物も美味しいし、自然環境の良さが、身体バランスの良さを生んでいる県なのではないか」とおっしゃっていました。

岩手県は広大な土地なので、酪農や農業、漁業が盛んに行われていて、新鮮で美味しい食べ物が手に入ります。

空気や川を流れる水がキレイなことも、美味しい作物ができる理由ではないかと思います。「人は食べ物でできている」と言われるように、食は本当に大切だと思います。

ゴルゴ松本さんも、「食」という字は、人を良くすると書くことから分かるように、食は人にとって大切だと訴えていました。

楽天イーグルスの銀次選手の話し

銀次選手は、身体が大きいところが三人の共通点だと言っていて、剛速球は岩手の魚など食べ物が良いところからきているのではないかと話していました。

大谷選手を指導した栄養士の話

大谷翔平選手に指導した栄養士さんは、大谷選手は自ら料理したり、言われたことを全て完璧にやると言っています。

食べ物=栄養摂取する手段と考えて、野球が好きだから野球の為ならどんなことでもチャレンジするそうです。

食を大切にして、野球のためなら何でもするという信念を持っているところが素晴らしいですね!!

楽天イーグルスの伊東昂大選手の話

伊東昂大選手は、自分自身が岩手で高校三年間を過ごした印象として、「岩手県の人は運動能力が高いと感じ、運動能力を育む環境で岩手はアメリカのようだ」と言っていたのが印象的でした。

アメリカのLAタイムズも、岩手の環境は中南米のようだと取り上げているようです。雪国での冬の間の体力づくりなど、岩手の気候などもあるのでは?との事でした。

確かに、個人的な印象としては、広大な土地がある岩手の環境はスポーツをやるには最高の地だと思います。都市部と違い、ほとんどの公園には無料の駐車場が完備されているので行きやすく、また空き地や閉校になった学校のグラウンドなども多くあり、子どもたちが自由にスポーツをやれる場所がたくさんあるように思います。

小さい時から場所を気にせず、どこでも自由に運動ができる環境も、理由の一つではないかと個人的にも思いました。

大谷翔平選手の父が考える強さの要因

大谷選手のお父さんは番組のインタビューに対して、以下の内容を話していました。

「柔軟性」はトレーニングで培ったもの

選手は柔軟性が大事だと言い、身体が硬いからスポーツは向いてないと諦めている人も多いが、大谷翔平選手はもともと身体が柔らかかったわけではなく、トレーニングで培ったものとおっしゃっていました。

毎日トレーニングを積んで努力しての結果ということです。「剛」ではなく「柔」が剛速球につながるようです。

【指導者】→良い指導者に出会えたこと

昔と違って過度のトレーニングをさせない育成年代の指導法が良かったとのことです。

睡眠時間】→睡眠時間は長かった

大谷選手は、子どもの頃から睡眠時間が長かったと言います。以前、大谷選手についての記事でも、疲労回復のために昼寝をして、夜も11時には寝て2回寝ると話していましたね。

環境が良い】→野球がのびのび楽しみながらできる田舎で育った

寝る子は良く育つというのは、本当かもしれません。以前日刊スポーツの記事でも、佐々木朗希投手について睡眠が関係あることを伝える記事がありました。↓↓↓

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/201906270000270.html

お互いが原動力になったから?

それぞれが原動力になっているということにも触れていました。

お互いが意識しあって、切磋琢磨していくことも、さらなるレベルアップにつながるのだと思います。

監督の教えで「トイレ掃除など嫌なことから逃げないでやることがマウンド上での態度につながってくる」との事で、菊池選手も大谷選手も高校時代はトイレ掃除をしていたそうです。

人が嫌がることを進んでやることが、結果的に自分にとってプラスになることを体現していますよね。二宮さんは、この三人は、強豪校から声がかかっても他の高校へ行かず、地元岩手の高校でプレーした、いわば地産地消が愛される秘訣とおっしゃていたのも印象的でした。

まとめ

こうしてみると、理由は一つではないことが分かります。その人の性格、野球をする環境、食べ物、良い監督に出会ったことなど、さまざまな要因が重なっての事ですが、共通していえることは、本人の努力があってこその結果だと思います。

強い志を持って、輝く選手たちをこれからも応援し続けたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。